テキヤの手伝いしてました

若い頃テキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います

テキヤの手伝いしてました43

こんばんは


今日も私がテキヤの手伝いをしていた頃の事を書いていこうと思います


少しの間ですがお付き合い下さい



射的のバイをした帰り


私と佐藤さんはウチのテキヤ一家の寮


に戻った


[今日のバイもキツかったですね〜]


と、私と佐藤さんは他愛もない世間話を


していると


[おぉー、おつかれ]


と、社長が寮に入ってきた


普段、社長は寮には滅多に入って来ないのに


この日は違った


[あれ? 珍しいですね、社長が寮に来るなんて]


と、私と佐藤さんが言うと


[お前ら、射的のおもちゃのピストル、現場に置きっぱなしだったろ、いま他の奴が届けてくれたぞ]


と、社長が言った


[いや、ちゃんと綺麗にして帰ってきましたよ]


と、私が言った


[じゃあ、これなんだよ]


と、社長がオモチャのピストルを私に渡した


[ズシリ]


オモチャのピストルを手にした私は


オモチャのピストルの重さに驚いた


そして、その瞬間に社長が言っている


オモチャのピストルが本物の拳銃だと言う事


にも気付いた


佐藤さんは今にも社長と喧嘩する勢いで社長


を睨みつけていた


ちなみに佐藤さんは元自衛隊員なので


社長が持ってきた拳銃を見た瞬間に本物だと


気付いたらしい


要は社長は私をビビらせようと本物の拳銃を


私の所に持って来たのである


だが私はテキヤではないし博徒でもない


ただの一般人だ、そんな一般人に対して


こんな事をしたらどうなるか


私は社長に


[今から、このオモチャのピストルを持って警察に行きますか]


と、言うと


社長は明らかに動揺して


拳銃を持って帰って行った


[やるね〜]


と、佐藤さんは大爆笑した


つづく