テキヤの手伝いしてました

若い頃テキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います

テキヤの手伝いしてました126

私がテキヤの手伝いをしている時に


他県のテキヤの親分と知り合いになった


その親分は


食べ物などのバイの他に


熊手のバイもしていた。



熊手も親分のテキヤ一家のテキヤさんの他に


親分自ら手作りで作っていた。



その親分のテキヤ一家はウチのテキヤ一家


同様、歴史があるテキヤ一家で


その親分もテキヤの世界では有名な親分


だった。



そんな親分なのだが、親分のテキヤ一家の


最大の収入源になる熊手を作る場所は


6畳2間のボロボロの平屋のアパートだった


しかも、そのボロボロのアパートが


親分のテキヤの事務所兼熊手を作る場所と


言う事だった。



先程も書いたが、親分のテキヤ一家は


歴史がある名門一家で親分もとても有名な


親分なのだが、親分が住む家は


普通の一軒家だった。



親分が[テキヤは儲からない]と


愚痴っていたが


いくら歴史があるテキヤ一家の大物親分でも


現実はこんなものだと思うと悲しくなった。



つづく