テキヤの手伝いしてました

若い頃テキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います

テキヤの手伝いしてました37

こんばんは


今日も私がテキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います


少しの間ですがお付き合い下さい



ある日、社長(親分)から時計を貰った


[おい、清塚、この時計やるよ]


と、言って時計を渡された


[社長、こんな良い時計、もらっていいんですか]


社長からもらった時計は、誰もが知っている


スイス製の高級時計だった


[ウォー、まじで、テキヤやってて良かったー]


と、私は大喜びした


私は寮の自分の部屋に帰って


その時計をニヤニヤしながら見ていた


すると、突然、時計の裏蓋が取れた


[は?·······················。]


私は何が起きたのか一瞬分からなくなった


普通、時計の裏蓋は機械がないと取れない


それが、簡単に取れてしまった


[あれ?、何だこの時計]


と、思いつつ、私は裏蓋が取れた時計の中を見た


すると、時計の中のムーブメントが、全く


の偽物だった


[あの、クソ社長]


と、物凄い社長に対する殺意が湧いてきた


後で、この事を、佐藤さんに言うと


[偽物?、当たり前だろ、お前本物だと思ってたのか?あのケチな社長が本物の高級時計なんかくれる訳ないだろ]


と、言って大笑いした


ちなみに今でも、その当時にもらった偽物の


時計を持っている


偽物だから処分の使用がない


だが今は、その偽物の時計を見ると当時を


思い出し懐かしい気持ちになる


つづく