テキヤの手伝いしてました

若い頃テキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います

テキヤの手伝いしてました35

こんばんは


今日も私がテキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います


少しの間ですかお付き合い下さい



テキヤの手伝いしてました34


で書いた、葬式の話の続き


葬式をやっている最中に佐藤さんが


[おい、清塚、あそこに建物があるだろ、あの建物に向かってピースしてみ]


と、言って、佐藤さんが建物を指さした


[何で、建物に向かってピースなんかしなきゃイケないんですか]


と、私が言うと


[あの建物の中に県警の連中がいるから

お前がピースしたら、カメラで撮ってくれるぞ]


[県警?]


その言葉を聞いて私はすぐに顔を隠した


佐藤さんが言うには、こういった大きな行事がある時は、いろんな人間が集まるので県警の人間が集まっている人間の顔をカメラで撮っているらしい


[冗談じゃない、俺はコイツらとは無関係だ]


と、私はずっと建物に背を向け続けた


だが、なぜ県警に今日、葬式があるのが分かったのだろうか?


その事を佐藤さんにたずねると


[ウチの一家の中にスパイでもいるんじゃねぇか]


と、言って、佐藤さんは笑った


だが


[笑い事じゃねぇだろ]


と、心の中でつぶやくボクチンであった。


つづく