テキヤの手伝いしてました

若い頃テキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います

テキヤの手伝いしてました60

こんばんは


今日も私がテキヤの手伝いをしていた時の事を書こうと思います


少しの間ですかお付き合い下さい



ウチのテキヤ一家の工場の近くに


とても汚い小さな池があった


その池には、池の主であろう、大きな鯉が


悠々と泳いでいた。


ある日の事


社長(親分)が


[あの池で泳いでる鯉が食べたい]


と、またいつものワガママを言い出した。


[オイ、佐藤と清塚、鯉を捕まえてきてくれ]


と、なぜか私と佐藤さんに言ってきた


[イヤですよ]


と、私が言うと


[いいから、早く行って、鯉を捕まえてこい]


と、またいつものブチギレ


[ハイハイ、分かりましたよ]


と、私と佐藤さんは


大きめな発泡スチロールの箱と編みを持って


鯉がいる池まで車を飛ばした


そして池に着くと、早速鯉の捕獲が始まった


だが、なかなか鯉を捕獲出来ない


すると佐藤さんが


[おい、清塚、こうなったら池に入って

鯉を捕まえるぞ]


と、言い出した


[ウソでしょ、佐藤さん、こんな汚い池に入るんですか?ドブですよ、ドブ]


と、私は言ったが


[しょうがねぇだろ、これでこの鯉を捕まえられなかったら社長にブチギレられる]


と、佐藤さんが言った


[しょうがねぇな]


と、私も覚悟を決め、ドブ池に入って行った


そして、ドブ池の主である鯉と、数時間の


格闘の末、ドブ池の鯉の捕獲に成功


すぐに、発泡スチロールの箱に入れて


車に積んで、事務所まで戻った。


事務所に戻ると、大きな水槽が用意して


あったので、その水槽にドブ池の鯉を入れた


そして一週間後。


水槽に入れていたドブ池の鯉は


綺麗さっぱり消えていた。


つづく