テキヤの手伝いしてました

若い頃テキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います

テキヤの手伝いしてました56

こんばんは


今日も私がテキヤの手伝いをしていた時の事を書こうと思います


少しの間ですがお付き合い下さい



今日はウチのテキヤ一家の皆んなと


事務所で食事会。

 

みんな、普段からテキヤのバイで料理を


作っているため


みんな、手際良く料理を作っていく。


長テーブルの両サイドに全員が座り


料理も運ばれ


さぁ、これから料理を食べようとした時


[おい、清塚、お前じゃ一生食えない高級料理だからありがたく食べろよ]


と、ムカつく一言


そう、その一言は社長(親分)が言った一言だった。


よりにもよって私の目の前に社長が座っていた


[なんで、俺が社長の目の前の席なんだ?

もっと社長から離れた場所があっただろ]


と、私は心の中でつぶやいた。


だが、社長が言うように料理は豪華だった


私は目の前に置かれたステーキを一口食べた


[あれ、おかしいな]


明らかに、美味しそうなステーキなのに


あまり、美味しいと感じなかった


[どうだ清塚、うまいか?]


と、社長が聞いてきたので


[はい、美味しいです。]


と、社長に嘘をついた。


それから、一通り料理を食べ、食事会が終わった。


私は佐藤さんに


[社長には申し訳ないけど、全然、料理が

美味しくなかった]


と、言ったら、佐藤さんが


[緊張してたんだろ、あんな社長が目の前にいる所で料理を食べても俺だって美味いとは思わないよ]


と、佐藤さんが言った。


そして、この時、初めて、緊張している状態では


どんな高級料理を食べても美味しいとは思わない。


と、初めて知った。


つづく