テキヤの手伝いしてました22
こんにちは
今日も私がテキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います
少しの間ですかお付き合い下さい
ウチのテキヤ一家の工場でダルマをひたすら作っていた時の事
[あれ? 佐藤さんがいない]
と、一緒にダルマを作っていたはずの佐藤さんの姿が見当たらない
[どこいったんだ]
と、私は工場内を見渡したが佐藤さんの姿はない
私は工場を出て工場の裏側に回った
[あ、いた]
佐藤さんは工場の裏で座っていた、だが何か
佐藤さんの様子が変に思った私はそっと佐藤さんに近付いて行った、すると、佐藤さんは
ビニール袋を口と鼻につけ、ビニール袋を
スーハー、スーハーしていた、それを見た
私は
[佐藤さん、何、シンナーなんかやってるんですか]
と、佐藤さんにブチギレた、すると佐藤さんは
[違う、違う、過呼吸、過呼吸]
と、言った
[え?、過呼吸?]
と、私がたずねると
[ほら、この商売、ストレス貯まるから、たまになるんだよ過呼吸に]
と、佐藤さんは言った、確かにこの商売は
ストレスが貯まる、私もテキヤの商売をしていた時は毎朝目が覚めると絶望感に襲われたものだ、だから佐藤さんの気持ちはよく分かった
[お大事にしてください]
と、私はそれくらいしか佐藤さんに言えなかった。
つづく
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