テキヤの手伝いしてました

若い頃テキヤの手伝いをしていた頃の事を書こうと思います

テキヤの手伝いしてました104

前にも書いたが


ウチのテキヤ一家の社長の


奥さんは、ドックディーラーみたいな事を


やっている


そこで、片目が失明している犬が生まれた


社長の奥さんは


[こんな犬、売れないから平井さん、この犬の面倒を見て]


と、奥さんが平井さんに片目が失明した犬の


面倒を押し付けた



さすがに平井さんも生き物を何だと思って


いるのかと、奥さんにブチギレそうになった


らしいが、平井さんがこの犬の面倒を見ない


と、この犬は死んでしまうため


平井さんは片目が失明している犬の面倒を


引き受けた


それから何年も経ち、生まれたばかりの


片目が失明している犬も立派な大人の犬に


成長した。



そんな時に私が社長に騙されてテキヤ一家に


やって来たと言う訳だ



そして私も平井さんと一緒に


片目が失明している犬の面倒を見る事に


なった。


平井さんに聞いたら、この犬にはまだ名前が


無い、と言うので


私は、この犬に正宗と言う名前を付けた


なぜ正宗かと言うと


戦国武将の伊達正宗から名前を取った



それから正宗の面倒を平井さんと見ていたが


ただ働きをさせられ、あまりにも酷い


社長からのパワハラを受け


私も我慢の限界が来てしまい


結局、最後は社長と喧嘩になり


そのまま、テキヤを辞めてしまった。



正宗に合わずじまいで辞めてしまったので


その後、正宗がどうなったかは分からない


ただ正宗が今も元気でいる事を願うばかり


である。



つづく